ANA国際線ファーストクラス初体験!(羽田→ロンドン)

旅行

2025年3月24日、
人生初のファーストクラスに乗ることが出来たので、
記念に記事を書いてみます。

ファーストクラスといえば、快適なシートと、
好きなだけ注文できる豪華な食事とお酒。
空飛ぶ高級レストランを満喫してきました。

機内入口看板

フライトマニアの人たちの間では、
この看板を「運命の分かれ道」と言うみたいです(笑)
ほとんどの場合、右に進むんじゃないでしょうか?
自分も、これまではエコノミークラスにしか乗ったことがありませんでした。

ファーストクラスの席

今回乗ったのは、ANAの「The Suite」。
ANAのファーストクラスは、白を基調とした旧型と、
黒を基調としてた新型があるみたいで、
The Suiteは新型のタイプ。
全部で8席です。

ファーストクラスの席

席がこんなに広くて、
窓が3つ分。
シートを真っ平らにして寝転がることも出来ます。

ファーストクラスの席

離陸準備中に、ウェルカムドリンクとして飲み物のサービスがありました。
シャンパンも飲めるので、迷わずに注文。
ちなみにこのシャンパンは、ビジネスクラスで出しているものと同じで、
離陸後に飲める高級シャンパン「クリュッグ」よりはランクが下のものだそうです。

メニューブック

食事および飲み物のメニューブック。
立派なカバーに入っています。

ドリンクメニュー

シャンパンの載っているページ。
連続になってしまうけど、次は高級シャンパンのクリュッグをいただきます。
ちなみに、各カテゴリーは上からランク順に載っているらしいです。

クリュッグ

「ボトルと並べて写真を撮りたいです」とお願いすると、
快くテーブルの上に置いてもらえました。
今まで飲んだシャンパンの中で間違いなく最も高級……!

空とシャンパングラス

空にシャンパンを掲げて撮るこの構図、
ファーストクラスに乗ったブロガーやYoutuberが決まって撮るお馴染みの写真らしくて、
自分も真似してみました(笑)

コースメニュー

食事のページ。
ファーストクラスの場合、食事はコースになっていて、
和食か洋食かを選べます。
私は洋食が好きだし、今回はワインを満喫すると決めていたので、
迷わず洋食にしました。

アミューズ
アールグレイナッツスティック、チキンとゴボウ、サーモンコンフィ、ズッキーニのスカペーチェ

コースの始まり。アミューズ。
冷たい一口サイズの料理の盛り合わせで、
どれも機内食だとは思えないくらい口当たりが自然で、地上のお店の料理みたいでした。

テーブルセッティング

アミューズを食べ終わると、
テーブルセッティングが施されて、本格的に食事が始まります。
もう飛行機だとは思えないくらい素敵なテーブル!

アペタイザー
ホタルイカととり貝の燻製 ホワイトアスパラの味噌漬け キャビア添え

アペタイザーは3種類から選ぶことが出来るのですが、
自分はキャビアを食べたかったので、こちらの料理にしました。
キャビアを一人1瓶もらえるという贅沢っぷり……!
パンはバゲットと、桜ブレッドの2つを選びました。

ムルソー

白ワインのムルソーをオーダーしました。
ワインは好きなのですが、あまり詳しくはなく……
なんでも美味しいと感じてしまうタイプです。
きちんと勉強すれば、料理とのペアリングを考えたり、
もっと楽しめるんだろうな。

アペタイザー

キャビア味のものとか、キャビアを少量使った食べ物は経験したことがあるのですが、
そのままのキャビアを食べたのは初めてです。
しょっぱいとは言うけれど、確かにちょっとしょっぱい。
食感は少し固めのイクラに近い?
料理と一緒に食べたり、パンにつけたりして、
1瓶全部いただきました。

ガーデンサラダ

続いてガーデンサラダ。
こちらは普通のサラダといった感じだったかな。
機内食にしてはフレッシュな感じがしました。

サラダと一緒に注文したのは、甲州ワイン。
何故かこれだけラベルがANAオリジナルになっていました。
ワインの味にはあまり敏感ではないけれど、
この甲州ワインは透明感と果実味があって、とても美味しかったです。
ANAのオンラインショップでも買えるそうですよ!

コーンスープ

次はコーンスープ。
サラダを食べ終わったあたりから飛行機の揺れが凄くて、
CAさんも「揺れでクルトンが崩れてしまいました……」と言いながらスープを運んできました。
飛行機だとこういう事もありますよね(笑)
コーンの旨味たっぷりの美味しいスープでした。

この後のメインに合わせて、「紫鈴」(りんどう)というカリフォルニアの赤ワインを選びました。
アメリカ産だけど日本語。どういう事なんだろうと調べてみたら、
ケンゾーエステートという、日本人が設立したワイナリーなんだそうです。

和牛ステーキ
和牛フィレ肉のステーキ ワカメ、筍のスッポン餡とデミグラスソース 木の芽を添えて

メインの和牛フィレ肉ステーキ。
メインはオマール海老のコンフィとどちらかを選ぶことが出来たのですが、
やっぱり王道にステーキでしょう!

和牛ステーキ

中の焼き加減もいい感じで、
久しぶりに食べる美味しいステーキでした。
まるで地上のレストランみたいでびっくり。

料理はどうやって作っているんだろう?とCAさんに聞いてみたら、
途中まで調理されたハーフクックドの状態で機内に運ばれてきて、
その後上空ではオーブンで調理しているんだそうです。

ブルゴーニュ

ステーキの途中でワインの追加。
ブルゴーニュワイン。
ブルゴーニュって結構良いお値段するから、
なかなか普段は飲めない……。

チーズ盛り合わせ

チーズの盛り合わせ。
メインとデザートの間にチーズが入るのが、
まるで本格的なフレンチフルコースみたい。
チーズの他にも色々あるのが、
お酒好きには堪らないですね(笑)

一緒に飲んだのは、イタリア・トスカーナワインのモンタルチーノと、
アルゼンチンのマルベック。

響21年

今回のフライトで楽しみにしていたことの1つ、
響の21年もチーズと一緒に飲みました。

今ではプレミア価格がついているこの高級ウィスキーを
空の上で好きなだけ飲めるとは、本当に贅沢……。

デザートに向けて、ポートワイン(ポルトガルの、甘い食後酒ワイン)をオーダーしました。
2009年産って結構凄くないですか?

チェリーパイ
チェリーパイ ピスタチオアイス添え

デザートは、普段なかなか食べる機会のないチェリーパイにしました。
メニューには書いていなかったけど、
ピスタチオアイスも添えられています。
パイが出来立てのようにサクサクで、
とても美味しかったです。

自分がお酒好きなのでお酒ばかり登場していましたが、
ソフトドリンクも豊富にあります。
食後にアールグレイを飲みました。

ちなみにこのアールグレイ、
途中で激しい揺れがあって盛大にこぼれました(笑)
ワインは揺れがあってもグラスからこぼれる事はなかったけど、
紅茶はよりフチの近くまで注いであるから仕方ないのかな?

サンセール

ゆっくりゆっくり食事をしていたら、
空はだいぶ暗くなってきて、
機内の照明も落ちてきました。

もう少しワインを飲みたいなと思い、
サンセールも飲みました。

ファーストクラスの席

この日は自分の隣の席が空席だったのですが、
その場合は隣の空席をいつでも使えるベッドとしてセッティングしてもらえるようです。
チェアに座るのとベッドに寝転がるのを、
いつでも好きに行き来出来るようになるので、
とても便利になります。

実は、ここまで結構欲張って飲んでしまったので、
だいぶ酔いが回って気持ち悪くなっていました……(笑)

ファーストクラスの席

せっかくのファーストクラスでのフライト、
寝るのは勿体無いから寝ずに過ごすつもりではいたんだけど
流石に気持ち悪いので少し休むことに。
寝心地を試す良い機会でもあるかな?(笑)

エコノミークラスではやっぱり寝転がることは出来ないし、
隣の人に寄りかかったりしないかと、
深層意識では考えてしまうから
なかなか熟睡することは出来ないんだけど、
飛行機の中でホテルのベッドのように寝転がって、
機内の暗い照明を眺めたり
ジェット音を聞いたりしながら眠るのは
とても心地よかったです。

北極

3〜4時間くらい眠って目が覚めると、
窓の外は明るくなっていた。
隣の席に戻ると、窓からは北極が見えた!

今はロシア情勢の影響で
ロシア上空を飛ぶことが出来ないから、
羽田からアメリカの方へ向かい、
北極を通ってヨーロッパに向かうという遠回りルートで飛行しているみたい。

一生に一度かもしれないファーストクラスを満喫したい身としては遠回りは大歓迎だし、
上空から北極を見る良い思い出になった。

フードメニュー

ファーストクラスの場合、
先程のコース料理とは別で、
いつでも好きなときに頼めるアラカルトメニューが存在する。
写真には撮っていなかったけど、
左のページにはお茶漬けやラーメン、ハンバーガーなど
お腹に余裕があればどんどん食べてみたいメニューも並んでいます。

和食御膳

体調の悪さが未だ続いており、
何かお腹に入れたい空腹感もあったので、
和食御膳を注文。
中央手前の丸まったものは、焼き魚でした。

機内で納豆を食べるなんて斬新な体験(笑)
日本人たるもの、やっぱり和食にはどこかホッとする。
全て完食しました。

フルーツ盛り合わせ

アラカルトメニューのフルーツの盛り合わせも注文。
お酒はもうやめて、飲み物にはトマトジュースをオーダーしました。

ファーストクラスの席

やっぱり少し食べて休んだ程度ではどうにもならないくらい飲んでしまったのか、
上空だから酔いが回りやすいのか、
頭痛と胃のムカムカが酷くなってきたので、
隣のベッドでまた横になることにしました。

胃薬

何か薬があればいいなぁ……と思い、
ダメ元でCAさんに胃薬があるか聞いてみたところ、
太田胃散の胃薬を持ってきてくれました。
ファースト(もしかしたらビジネスもかな?)は食べ物もお酒もおかわりし放題だから、
同じようなお客さんが多くて、常備してあるのかもしれない(笑)
とても助かりました。

美しいコース料理の時間、
空飛ぶベッド、北極の景色、
薬を飲んで療養の時間などなど
様々なことを空の上で経験し、
あっという間に
ロンドン・ヒースロー空港へ。

人生で最初で最後かもしれない、
憧れのファーストクラスの時間。
本来ならこんな所に座るべきでない、庶民の自分が実現出来た空。
酔い潰れたことはあまりスマートではなかったかもしれないけど、
それだけ目先の楽しみに一生懸命になり、限られた時間を全力で過ごしたということでもある。
とてもいい思い出になりました。

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