【ルーマニア旅行】ブラン&ドラキュラ城観光

ブラン城 ルーマニア

2025年3月25日〜3月27日、ルーマニアを旅行しました!
旅程としては、「シビウ」→「シギショアラ」→「ブラショフ」&「ブラン」です。
本記事はそのブラン編となります。

ブランについて

ブランはブラショフ近郊にある村で、
ブラン城が有名。

電車は通っておらず、
ブラショフからバスで行く方法が一般的。

ブラン城

ブラン城は、
ブラム・ストーカーの小説「吸血鬼ドラキュラ」に登場するドラキュラ伯爵の居城のモデルになったと言われている事から、
別名「ドラキュラ城」とも呼ばれている。

また、ドラキュラ伯爵はルーマニアの君主「ヴラド三世」を元に作られたとも言われていて、
ブラン城はヴラド三世が所有していた城でもある。

ちなみに、自分はルーマニアに来る前に
ドラキュラ読破しておきました!

ブラショフ→ブラン バス移動

ブラン城は人気の観光スポットで、
昼頃になると入場待ちの行列が出来るくらい混むと聞いていたから、
オープンと同時に入場を目指して朝から行動した。
(とはいえ、これは繁忙期の話だった。
自分が行ったのは3月下旬なので、そこまで気にする必要は無かった)

ブラショフにはバスターミナルが複数あるので、
間違ったターミナルに行かないよう注意が必要。

ブラン行きのバスがあるのは、autogara 2。
(autogaraはバス停の意味)
ブラショフ中心地からは結構離れてるので、余裕を持って行動する必要がある。
自分はUber taxiでタクシーを呼んだ。

ターミナルにいた、パンくずに群がる鳩たち

バスチケットが面白い。
千切られた場所で支払った金額がわかるようになってるらしい。

電車と同じように、
ルーマニアのバスは停車してもそれがどこのバス停なのかアナウンスも表示もされないので、
景色を見て乗り過ごさないようにしなければいけない。
外でネットが使える人はGoogle Mapを開きっぱなしにしてもいいかも。

ブラン城下町

ブランでバスを降りたら、
バスの進行方向とは反対側に歩いた先にブラン城の入り口があることに注意。
(来た道を少し引き返すような感じ)

ブラン城入り口の周りは、
お土産屋屋さんや食べ物の屋台が沢山並んでいて、
いかにも観光地という雰囲気。

怒涛のドラキュラグッズ(笑)

ATMと、お化け屋敷?のような施設。

ドラキュラホットドッグ(笑)
もはや何もドラキュラ関係ない…

入場チケットを買ってゲートをくぐると
緑や池がある庭園が広がっていて、
丘の上にブラン城がそびえ立っている。

入場チケットの他にも、オプションで
拷問部屋とタイムトラベルトンネルの入場券も追加で買うことが出来る。
自分は両方買ったので、これについても後で書いていく予定。

曇り空が良い感じー!!
欲を言えば、
小説では、ドラキュラ城は雪景色の中で描写されていたから、
雪が降っていて欲しかった…
3月なんて雪が降る季節ではないけどね。

いよいよ城内へ。
入り口には薔薇が飾られている。
小説では、吸血鬼の眠る棺桶の上に薔薇の花を置いておくと、
中の吸血鬼は外に出ることが出来なくなるという設定だった。
入り口に薔薇を飾ることで、
吸血鬼を城の中に封印的な?笑

ブラン城:1F

歴代の城主の肖像。
1431-1476にヴラド三世いますね。

部屋。
ブラン城は国防の拠点として使われたと聞いたけど、
貴族の生活の場でもあったのかな?

貴婦人っぽい服に、騎士が着てそうな服。

謎の絵画。なんかいい。

1階から見た中庭。

井戸。
多くの観光客が、中にコインを投げていた。

2階へ続く階段。
奥に写っている白いものが、
白い服を着た長髪の女性に見えません?笑

ブラン城:2F

香炉のようなものがある部屋。
ドラキュラの城という響きとは裏腹に、
中は別におどろおどろしい訳ではなく、
案外普通の城。
吸血鬼イメージを付加したのは後世の人達なんだから、
当然といえば当然か。

高級そうな食器。
こういうグラスでワインを飲んでみたい…

書庫。

2階から見下ろした中庭。

ブランの村が見下ろせる。
こうして見ると、ブラン城以外は特に何もない田舎だなぁと思う。

ここまでは生活スペースや調度品といった
貴族の暮らしが展示されていたけど、
ここからはだいぶゴシックファンタジー色が強くなってきて、
テーマパークみたいになってくる。

「ルーマニアの幽霊」という展示。謎。
女性が3人いるから、小説に登場した3人の女吸血鬼(ドラキュラの手下)とも関わりを持たせてるのかな?
この部屋のBGMがなんとも言えない不思議な感じだった笑

「映像作品の中のドラキュラ」という展示もあって、
吸血鬼をモチーフにした作品の系列図のようなものもあった。
ちゃっかりヴラド三世の人形も。

突然登場する吸血鬼の衣装。
でもやっぱり気品があってカッコいい。
裏地が赤のマントとか。

3階へ続く階段。

ブラン城:3F

やたら大きいリボンがある。
そういえば、ハロウィンの時期は城内にカボチャが飾られるらしいから
シーズンによって装飾は微妙に変わってくるみたい。
あと、10/31の夜はブラン城内で仮装クラブイベントがあるとか…。
どちらかと言うと行ってみたい(笑)

武具と、城外へ攻撃出来る小型大砲。
歴史上の実際のブランは激戦地だったみたい。

3階から見下ろした中庭。

別途有料チケットが必要な、拷問部屋。

アイアンメイデンなどの有名どころの拷問器具から、
あまり見たことないようなものまで、
様々な器具がずらっと。

結構エグい物もあって、
実際に使われている様子の絵まで展示されているから
ちょっと胃が痛くなった…(笑)

ヴラド三世の代名詞「串刺し」にするための器具まで…!
敵軍の兵士たちを皆串刺しにして、城の外にずらりと並べたというから恐ろしい。
しかも、その光景を前に肉を焼いて皆で宴をしていたとも。
ちょっとサイコパス入った君主。

もう一つ、別途有料チケットが必要な施設に
タイムトラベルトンネルなるものも存在するんだけど、
こちらは展示がチャチ過ぎて、正直おすすめしない。
写真を撮るのも忘れるくらい短かったし。
エレベーターで地下トンネルまで降りて、
通路を進んでいくごとにルーマニアの歴史が進んでいくという、近未来的なものだった。

謎の登山&野犬との遭遇

城の近くに、
ブラン城の写真を撮るのに絶好のフォトスポットである丘があるという情報を聞いていたので、
ここかな?と思う場所を進んでいくことにした。

橋を渡って、木々が茂る山の中へ。

過去に人が何度も出入りしたような形跡のある
道を登っていく。
ところどころ急斜面になっている所もあって、割と危ない。

汗だくになりながら登っていき、
だんだんと「ここ違うんじゃない?」という疑念が湧いてきた笑
疑念どころか、明らかに違う。
どんどん城から離れてるし、
なんなら城よりも高い所にいるし、絶対に間違ってる。

なのに何を血迷ったのか、登り続ける自分。
ちょっとハイになっていたのかもしれない。
登れば登るほど、帰りも大変になるのに…。

開けた空間に出て、
ちょっとした絶景が広がっていた。

まだ道は続いているけど、
明らかにここじゃないのでやっと引き返すことに。
この景色を観ながら、少し休んでから。

まさかこんなにスポーティーなことをするなんて
予想もしていなかった笑

登っている時は、
出っ張った石や木の根っこに足を引っ掛けながら登っていけば良かったんだけど
降りる時の方が何倍も危ない。
何度か滑り落ちそうになった。
ここで死んでしまってはなんともならないので、
ゆっくり慎重に降りていくことに。

道を降りていると、山の上の方から
なんと二匹の犬が!!

物凄く焦った。
ただでさえ足場が不安定で危ないのに、
犬にまで追いかけられたら本格的に詰んでしまう。

二匹の犬がハフハフハフハフと自分の周りをウロウロするのを見て、
少なくとも凶暴な犬ではないことは分かり、一安心。
これが人体を噛み千切ってくるような狂犬だったら…😱

何故か犬たちは自分から離れないし、
ずっと付いてくる。
そして時々手をペロペロ舐めてくる。

結局犬たちと一緒に下山して、
さっきの橋があった辺りで犬たちはどこかへ消えて行きました。
怖かったー。凶暴な犬じゃなくて本当に良かった。

結局フォトスポットとは?笑

ブラン城前の庭園から、城の良い写真は撮れたから、まぁいいや。

ブランでやり残したことは無いので、
ブラショフへ帰ることに。

帰りのバス停で待っていたら、
「ブラショフに行くの?」とお兄さんに声を掛けられた。
個人タクシーをやっているらしく、ブラショフ↔ブランを往復していて、
ブランからブラショフまで行くお客さんを探していたらしい。
値段はバスの方が安かったけど、すぐ出発出来るのならと
お兄さんの車で帰りました。

身の安全を考えたら、知らない人と密室になる状況なんて論外で、
こういうのも油断せず警戒した方が良いんだろうけどね。
難しい所。
もっと治安の悪い国だったら、ついて行かなかっただろうな。
最近物騒なので、皆さんも気をつけて。

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